肌荒れは肌の花粉症?
手軽に出来る予防と対策!
春の肌荒れを「季節の変わり目だから……」と、あきらめていませんか。でも、肌荒れの原因はもしかしたら花粉かもしれません。花粉から肌を守ってしっとりつるつるのお肌を目指しましょう。
🌸春の肌荒れは花粉症が原因の場合も
スギやヒノキなど春に花粉が飛散すると、くしゃみ、鼻みずなどの症状のほかに、肌のかゆみや赤みに悩まされる人がいます。花粉症のある人は、アレルギーを引き起こす原因の花粉が肌に付着することによって、かゆみ、赤み、熱っぽさが出現しやすくなるのです。
もし、春の肌荒れの原因が花粉ならば、適切な花粉症対策をすることで肌荒れを防ぐことができるでしょう。
🌸花粉症と肌荒れの関係
肌の最も表面にある角質層には、外からの刺激を「バリア」する働きがあります。角質というと、肌を硬くするイメージがあり、取り除いたほうがよいと思われがちですが、角質層が脆弱になると、バリア機能も低下し、アレルギー反応を起こしやすくなるのです。間違ったクレンジングや洗顔で角質にダメージを与えないように注意しましょう。また乾燥もバリア機能を低下させる一因です。化粧水やクリームなどでお手入れをして肌の保湿を心がけましょう。
花粉症のある人は、花粉の飛散時期には肌も敏感になります。そのため、かゆみなどが出やすくなりますが、バリア機能がきちんと働いていないと、さらに肌荒れの症状が重くなります。
🌸花粉皮膚炎とは?
花粉が原因で起こる肌荒れを、「花粉皮膚炎」といいます。花粉の飛散時期だけに肌のトラブルが起こりますが、それ以外の時期には症状がみられないことが特徴です。
とくに若い女性に発症しやすいといわれています。
🌸肌荒れの症状について
花粉皮膚炎の症状が出やすいのは、まぶた、頬、首などの部分です。
その部分がかゆくなって赤く腫れ、乾燥して、ピリピリ、ヒリヒリすることもあります。なかには、かゆみが強く、赤いところが盛り上がって発疹のようになる人もいます。
湿疹のようにジクジクすることはなく、乾燥気味になるのが特徴の1つです。
お化粧のノリが悪くなり、いつも使っている基礎化粧品が、少ししみるようになることもあります。
アトピー性皮膚炎のために肌が乾燥しやすい人は、花粉皮膚炎が重症化しやすので、保湿などのケアをきちんと行うことが大切です。
🌸花粉による肌荒れの予防方法
花粉による肌荒れ予防の基本は、「花粉から肌を守る」「肌のバリア機能を保つ」の2つです。
花粉症をきちんと治療することも、花粉による肌荒れを防ぐことにつながるので、放置しないようにしましょう。
予防1・花粉から肌を守る
顔や首の肌に花粉が付着しないようにすることが重要です。
外出するときは、マスク、メガネ、つばの広い帽子、首を隠す服でしっかりガードしましょう。
花粉の付着しにくいスベスベした素材のコートや服を身につけ、帰宅後は手洗い、洗顔を。シャワーを浴びて、髪の毛などについた花粉も全て洗い流してしまうのがベストです。
室内はこまめな掃除と、空気清浄機の使用で花粉を取り除きましょう。
洗濯物はもちろん室内干しです。
予防2・肌のバリア機能を保つ
肌のバリア機能を保つためには、肌のコンディションを整えましょう。
そのための効果的な対策が、「刺激を与えない」と「乾燥させない」ということです。化粧品による刺激や、洗顔の際に手でこするなどの機械的(物理的)刺激をできるだけ減らして、角質を傷つけないようにします。また、洗顔後は保湿を十分に行いましょう。