肩・首コリの原因 カメ首とは?🐢

「カメ首」とは?

カメのように首を突き出し、頭に引きずられるように体が重そうについてきて前へ進む。

背中は丸まり首やアゴが前に出たカメのような姿勢大人だけでなく子供もいる。

前に突き出した首の上に乗っている顔の表情は、心なしか苦しそうにも見える。数カ月のテレワーク生活で、ヒトからカメへの変貌を遂げてしまったとしたら、あまりにも悲しい。どうやら、体の上半身に痛みを訴える声も大きくなっているようだ。

「カメ首」姿勢はどういった不調をもたらすのだろうか?

「肩コリ、首コリ、頭痛、眼精疲労です。『首が重くて頭が上げられない』『首から肩と上腕に痛みが走る』『首を切り落としたい』という訴えまであります。

原因としては大人はテレワーク、お子さんはオンライン授業や長時間のスマホ操作を続けていたための影響が大きい。

縮こまった姿勢で画面をのぞき込み続けると、背中は丸まり首が前に出てきてしまいます。すると、首と肩甲骨をつなぐ『肩甲挙筋(けんこうきょきん)』や首の後ろから背中にかけて肩甲骨を覆う『僧帽筋(そうぼうきん)』などが硬直。疲労性の痛みになります。

成人の頭は体重の十数%といわれている。体重50kgなら、頭部は5kg以上の重さ。米袋をのせて歩いているようなものだ。

その重さを支えるのが首から背中にかけての筋肉だ。頭が体の真上にあればバランスよく支えられるが、長時間のパソコン作業やスマホ操作などで体を丸めて首を前に突き出すカメ首姿勢を続けてしまうと、前に頭が倒れるために重心が崩れ、首や背中の筋肉が引っ張られてしまう。結果、筋肉は緊張を強いられ疲労してしまい、首コリや肩コリなど上半身の不調を引き起こすことになる。

カメ首を放っておくと、頭がどんどん前に垂れ下がって上げられなくなる『首下がり病』になる危険もあります。病院では、年に数名の方がこれで手術を受けるほど悪化しています。

たかが姿勢、されど姿勢。「カメ首」を、ただの「姿勢の悪さ」や「疲れのせい」だと侮ってはいけない。「カメ首」から解放されるために「カメ首ストレス解消のルール」を教わろう。