1.熱中症対策は食事と飲み物も重要
熱中症対策には、こまめな水分補給に加え、しっかりと栄養素を摂ることが大切である。
近年の気温上昇に伴い、熱中症という言葉もよく聞かれるようになっているが、炎天下に長時間いたということだけでなく、梅雨の時期に突然気温が上がって、体が暑さになれていないことも原因の一つとされている。
また、暑い時期は食欲がなくなることも多く、栄養を十分にとれていないことも少なくない。こちらも熱中症の原因となるため、こまめな水分補給に加え3食バランスのよい食事を取ることを心がけたい。
2.熱中症対策の基本は細かな水分補給
熱中症対策はこまめな水分補給が基本だが、シーンに併せて摂取する水分を使い分けていきたい。
2-1.熱中症対策の基本は水
熱中症は、暑い場所などで体温が上がり、体内の水分や塩分のバランスが崩れ、体温調節がうまくできなくなることが引き金となり、体温上昇・めまい・けいれん・頭痛などを引き起こす。
特別な事情がない場合は、水で水分補給を行うようにしたい。食事の他に、1日1.2L程度は水を取るようにし、のどが渇く前からこまめに補うことがポイントだ。
また、コーヒーや緑茶などカフェインが含まれている飲み物やアルコール類は利尿作用があるため、水分補給に適していないものが多く注意が必要だ。他にも、ジュース類など糖分を含むものも避けた方がよい。
2-2.運動したらスポーツドリンク
運動をして汗をしっかりかいたときは、水分のみでなく塩分も体内から失われている。そのため、運動後の水分補給はスポーツドリンクを利用し、効率よく水分を補えるようにしたい。
2-3.熱中症の疑いがあるときは経口補水液
めまいや頭痛、だるい、クラクラするなど熱中症の症状がでたら、経口補水液がおすすめだ。
しかし、症状が改善しない、水分補給ができないような状況であれば、早急に受診するようにしたい。

熱中症とは、体温が上がり、体内の水分や塩分バランスが崩れたり、体温の調節機能が動かなくなってしまうと、体温の上昇やめまい、けいれん、頭痛などのさまざまな症状を起こす病気のことをさす。
熱中症対策には、食事と水分が大切になる。3食バランスの良い食事に加え、喉が渇く前に水分補給し、3食の食事以外に1日1.2Lは水を補うようにしたい。
運動を行ったときは、スポーツドリンクを、また熱中症の症状が見られるときは経口補水液を利用して、効果的に水分を補うようにしよう。