腹持ちがよい
小麦を「粉」にして作るパンや麺類よりも、お米を「粒」のまま炊飯したごはんのほうが、ゆっくりと消化・吸収されるため、腹持ちが良く間食を控えることができます。また、体に脂肪をつきやすくするホルモンの分泌が緩やかになるため、体脂肪の蓄積を抑制する作用も得られます。(※2)
便秘対策
お米に含まれる不溶性食物繊維は、消化・吸収されずに腸まで届く栄養素。腸内で水分を吸収して膨らみ、便を増やす作用があります。腸が刺激されることで排便が促されるため、便秘に悩む方は積極的に摂りたい栄養素です。また腸内善玉菌のエサになるという特徴も。腸内善玉菌の増加に繋がり、腸内環境を整えてくれます。
むくみ対策
パンは製造される過程で塩分が入りますが、お米をそのまま炊いたごはんには塩分が含まれません。塩分は、水分を抱え込む作用があることが特徴です。塩分の多い食品を摂り過ぎてしまうと、余分な水分が体の中に溜まり、むくみの原因になります。お米を主食に選ぶことで、塩分の摂取量を抑えることができますよ。
一般的なやり方
お米を一日3食食べるようにするというのが一般的なやり方です。パンや麺類を食べている方は、主食をごはんに置き換えましょう。「糖質は太る」というイメージから主食を抜いている方もいるかもしれませんが、食事でごはんをしっかり食べ、間食を控えることがポイントです。楽に準備できるよう、ごはんを小分けにし冷凍しておく方法がおすすめですよ。
おすすめのやり方
食事の主食にお米を選び、一日に茶碗3〜4杯を目安に食べます。主菜・副菜も組み合わせ、全体の栄養バランスを意識することが重要です。
また、夜遅くに食べた分のエネルギーは脂肪として蓄えられやすいため、夕食は21時より前、就寝の2時間前までに食べるようにしましょう。 どうしても夕食が21時以降になってしまう方は、17~18時頃に一度お米だけ食べておき、その後の夕食はおかずを中心に軽く食べるのがおすすめです。
お米ダイエットの注意点

食べ過ぎに注意する
お米ダイエットと言っても、どれだけ食べてもいいというわけではありません。食べ過ぎてしまうと、食事から摂るエネルギーが消費されるエネルギーを超えてしまい、ダイエットの失敗につながるおそれも。また、お米だけでお腹がいっぱいになってしまい、おかずの量や種類が減ると、栄養バランスが崩れてしまいます。
前述した一食あたりの目安量を参考に、主菜・副菜と組み合わせて適切な量を食べるようにしましょう。
食べる順番を意識する
お腹が空いている状態で、糖質が多いお米を一気に食べてしまうと、血糖値が急上昇し、脂肪が蓄積されやすくなるおそれが。また血糖値の下がり方も急激になり、その際に食欲が増してしまうとも言われています。
食事をするときは、野菜から食べることがポイント。野菜に含まれる食物繊維は消化吸収をゆるやかにし、血糖値の急上昇を抑えるはたらきがあります。
お米ダイエットは1ヶ月で結果はでない

お米ダイエットは、お米を摂り入れながら栄養バランスを整え、健康的な食生活を送るダイエット法。極端に摂取エネルギーを減らすわけではないため、すぐに結果が得られるものではありません。なかなか体重が減らないからといってあせらず、規則正しい生活と適度な運動を一緒に取り入れながら、長期的に続けていくことが大切です。