身体に良い栄養素が含まれているきのこですが、具体的にはどのような栄養素が含まれているのでしょうか。
以下では、多くのきのこに共通して含まれている栄養素を紹介していきます。
β-グルカン

β-グルカンは、しいたけやまいたけなどのきのこに多く含まれています。
β-グルカンは食物繊維の一種で、免疫細胞のはたらきを活発にするとされ、免疫力を上げる効果が期待できます。
他にも、β-グルカンには腸内環境を整えたり、コレステロールを下げる効果が期待できるのです。
また、きのこに含まれているβ-グルカンはユーグレナにも豊富に含まれています。
ユーグレナにはパラミロンと呼ばれるβ-グルカンの一種である独自の栄養素が含まれています。
そして、パラミロンは免疫力の維持やアトピー性皮膚炎の症状緩和など、さまざまな嬉しい効果が期待ができます。

ビタミンD

ビタミンDは、きくらげ、まいたけなどに多く含まれています。
ビタミンDはカルシウムの吸収を促進してくれる成分で、日光を浴びることによって体内で合成することができます。
カルシウムの吸収が促進されることで丈夫な骨を作り出したり、筋肉の発達にも作用します。
食品からビタミンDを摂取しようとした場合にはきのこや魚類などの限られた食品からしか摂取することができません。
そのためビタミンDが含まれているきのこを食べて、健康的な生活を目指しましょう。
食物繊維

食物繊維は、きくらげやしいたけなどに多く含まれています。
食物繊維は、腸内細菌のはたらきを助ける効果があるとされているため、腸内環境を整えてくれるでしょう。
この他にも食物繊維には、血糖値上昇の抑制や血液中のコレステロール濃度の低下などさまざまな効果が期待できます。
食物繊維は不足しがちな栄養素だとされているため、日々の食生活で食物繊維を摂取するように心がけましょう。
ナイアシン

ナイアシンは、えのきやエリンギなどのきのこに多く含まれています。
ナイアシンはビタミンBの一種で糖質、脂質、たんぱく質などの消化吸収を助けるはたらきがあります。
ナイアシンは魚や肉など多くの食材に含まれるため、通常の食事をしていれば、不足することはありません。
しかし、ナイアシンはアルコールを摂取すると、アルコールの代謝のために消費されます。
ですので、アルコールの過剰摂取には気をつけるようにしましょう。
パントテン酸

パントテン酸は、えのきやマッシュルームなどのきのこに多く含まれています。
パントテン酸とはビタミンの一種で、エネルギー代謝に欠かせない栄養素です。
パントテン酸は、糖質、脂質、たんぱく質などからエネルギーを作る手助けをします。
また、パントテン酸はストレスを和らげるはたらきにも期待ができるため、「抗ストレスビタミン」ともいわれています。
パントテン酸を摂取して、健康的な生活を心がけましょう。
ビオチン

ビオチンは、まいたけやえのきなどのきのこに多く含まれています。
ビオチンはビタミンBの一種で糖質、アミノ酸、脂質などの消化吸収を助けるはたらきがあります。
またビオチンは、炎症を予防したりアレルギーの症状を抑えるといった効果も期待されています。
健康的な生活ができるように、ビオチンを摂取するように心がけましょう。