バナナの栄養素
2005年から2019年まで15年連続でよく食べる果物1位※になっているバナナ。
そんな日本人が最も食べている果物 バナナはビタミンやミネラル、食物繊維がバランスよく含まれているので、美肌効果・貧血予防・熱中症予防・便秘予防などさまざまな効果が期待出来ます。さらにバナナはいろいろな種類の糖を含み、それぞれ体内に吸収される速度が違う為、血糖値の上昇が緩やかになり、脂肪を溜め込むことを防ぎ、ダイエット効果も期待出来る食品です。
※総務省家計調査より
エネルギー(86kcal)
栄養豊富で甘いバナナはカロリーが高いと思われがちですが、実は1本約86kcalと、ごはんやパンと比べても低カロリー!ご飯だとお茶碗半分、6枚切りの食パン半分(何もつけない)と同じカロリーとなります。日常生活で不足しがちな栄養がバランスよく含まれているため、健康な生活に欠かせない果物です。

カリウム(360mg)
バナナはカリウムを豊富に含んでいる果物です。カリウムにはナトリウム(塩分)を排泄する役割があり、高血圧やむくみの解消、運動中に筋肉がけいれんするのを防ぐ、などバナナを摂取することで様々な効果が期待出来ます。


食物繊維(1.1g)
食物繊維には水溶性食物繊維と不溶性食物繊維があります。食物繊維は食事でとった栄養素の体への吸収速度を遅くしたり(血糖値の急上昇を抑制)、有害物質を体外へ排出する働きがあります。この2つの働きによって、便秘対策に効果が期待出来ます。
水溶性食物繊維の働き
・腸で水分を吸収し、排泄を促す
・コレステロールの吸収を抑制する
不溶性食物繊維の働き
・咀嚼回数を増やし、満腹感を与える
・腸の内容物を吸着し、排泄を促す

糖質
バナナに含まれる糖質はブドウ糖、果糖、ショ糖などいろいろな種類を含んでいます。種類によって体内でエネルギーに変わる速さが違うため、即効性と持続性を併せ持つ優れた糖質の供給源だと考えられています。また、一緒に含まれている食物繊維にも糖質の消化速度を緩やかにする働きがあるため、腹持ちが良く、血糖値が急激に上昇しないのも特長の一つです。脳のエネルギー源であるブドウ糖のほか、糖が脳のエネルギーになるのをサポートするビタミンやミネラルも一緒に含んでいるので、集中力アップ効果が期待出来ます。

ビタミン
ビタミンB1(0.05mg)
糖からエネルギーを得るために働く水溶性ビタミンの1つで、中枢神経および末梢神経の機能を正常に保つ作用があります。また、調理による損失が大きい栄養素でもありますが、バナナなら生で食べられるので調理損失の心配をする必要はありません。「糖質の代謝を助ける」「中枢神経や末梢神経の働きを正常に保つ」「むくみ対策」「疲労を回復する」などの効果が期待出来ます。
ビタミンB2(0.04mg)
脂質の代謝をサポートする水溶性のビタミンです。発育のビタミンなどとも言われ、体の成長や髪や皮膚、爪などの形成にも深く関与しています。光とアルカリに不安定で、反応を起こしやすい特徴があり、熱には強いが、水に溶ける性質があります。「脂質の代謝を助ける」「過酸化脂質の分解を促進する」「口内炎対策」「皮膚、爪、髪の毛の健康を維持する」などの働きが期待出来ます。
ナイアシン(ビタミンB3)(0.7mg)
ナイアシンとはニコチン酸、ニコチンアミドの総称で、生体内でエネルギーを生み出したり、脂質の代謝、アミノ酸代謝などに関係するビタミンです。「脂質やアミノ酸の代謝を助ける」「皮膚や粘膜の健康をサポートする」などの働きが期待出来ます。
ビタミンB6(0.38mg)
たんぱく質の代謝に関係する栄養素です。人体においては髪や皮膚、歯などの健康維持増進に働くほか、神経の働きを正常に保つなどの作用も持っています。「たんぱく質の代謝を助ける」「神経伝達物質の合成を助ける」「成長を促進する」「貧血対策」などの働きが期待出来ます。
葉酸
葉酸は「造血に働くビタミン」と呼ばれるビタミンB群の一種です。水に溶けやすく加熱にも弱いため、水洗いせず生のまま食べられるバナナなら栄養素を損失することなく摂取できます。
ポリフェノール類
赤ワインや緑茶に多く含まれている成分ですが、バナナにもポリフェノールは含まれています。 熟したバナナほどポリフェノールの含有量が高いので、熟してシュガースポットが出てきたバナナがおすすめです。「強い抗酸化作用があり、活性酸素を取り除く」働きがあり、生活習慣病の予防にも効果が期待できます。
アミノ酸
セロトニンは脳にある神経伝達物質の一種で、アミノ酸であるトリプトファンから合成されて体内で作られます。 トリプトファンは、バナナに多く含まれていますが、他の果物にはほとんど含まれていません。「神経を落ち着かせる」「睡眠を促す」などの働きがあります。
免疫力(バナナの機能性)
免疫システムをしっかり働かせるためには、十分な睡眠やストレスの解消、そして栄養バランスのとれた食事を日常的にきちんとしたリズムでとるなど、生活習慣の改善が重要だと考えられています。 なかでも、忙しい現代人は栄養バランスの良い食事をおろそかにしたり、一食抜いてしまったりしがち。そういうときに強い味方となってくれるのがバナナです。バナナには体が必要とする栄養や機能性成分が含まれ、皮をむくだけで簡単に食べることができるので、時間がないときでも、手軽にバランスのとれた栄養補給をすることができます。
バナナの栄養はこんな方
にもおすすめ!
美容に関心のある方に
~ バナナはビタミンが豊富 ~
バナナには美容ビタミンと呼ばれるビタミンB類が豊富に含まれているので、肌のキメを整えたり、シミ・しわを改善してくれます。さらに美肌の大敵、便秘の解消にも役立ちます。また捨ててしまいがちなスジの部分には、美容効果の高いポリフェノールが多く含まれています。食べる時にはスジを取らずに残さず食べてアンチエイジング効果を実感してみてください。バナナを食べて体の中から美しくなりましょう。
ビタミンB2
- 健康な肌や髪を作る
- 肌の新陳代謝を上げる
ビタミンB6
- 肌荒れ予防
- 肌の潤い弾力を保つ
ポリフェノール
- 肌の酸化を予防
ダイエットをしたい方に
~ バナナでバランスのよいダイエットをサポート ~
バナナには体内の塩分を排出し、むくみを解消するカリウムが豊富に含まれています。また食物繊維が豊富なのでお腹の調子を整えてお通じもスムーズになります。さらに必須アミノ酸のメチオニンやリジンがビタミンB6・C・ナイアシン(B3)・鉄にはたらきかけることで、カルニチンという脂肪燃焼を促進する成分を合成します。バナナを食べて、スッキリスリムな身体を手に入れましょう。
カリウム
- 利尿作用でむくみ解消
食物繊維
- コレステロール抑制効果
- 便秘予防
ビタミンB2
- 脂質の燃焼代謝を助ける
スポーツ・運動をする方に
~ バナナ効果でスタミナアップを ~
バナナにはブドウ糖、果糖、ショ糖などいろいろな種類の糖質を含んでおり、それぞれ消化のスピードが違います。そのため素早くエネルギーに変換され、さらに長い間持続します。また、バナナには筋肉のエネルギー源となるBCAA(必須アミノ酸である「バリン」「ロイシン」「イソロイシン」で構成される)が豊富で、筋タンパク質の合成を促進し、運動後の筋肉の疲労回復も期待できます。バナナ1本でパワーアップしましょう。
カリウム
- けがから身を守る。
(筋肉の収縮をサポート)
ビタミンB1
- 疲労回復。糖質をエネルギー
にすばやく変えスタミナアップ効果。
ビタミンB6
- タンパク質の代謝を助ける。
(血液や筋肉になる)
ストレスを感じやすい方に
~ バナナでストレスフリーに ~
バナナにはトリプトファンに加え、ビタミンB6が豊富に含まれ、トリプトファンはビタミンB6と結びつくことで、体内でリラックス効果の高いセロトニンというホルモンに変わります。さらに牛乳と一緒に食べると安眠効果やいらいら解消の効果も期待出来るセロトニンのアップにもつながります。バナナで「しあわせホルモン」と呼ばれるセロトニンを増加させ、リラックスしてゆったりとした時間を過ごしましょう。
マグネシウム
- 心の安定リラックス効果。
セロトニン(5-HT)
- 安眠効果。
いらいら解消。便秘予防
ビタミンB6
- 脂質の燃焼代謝を助ける
バナナは、
栄養バランスの王様!
バナナは、炭水化物やタンパク質の他、ビタミン、ミネラル、葉酸、食物繊維などバランスよく栄養素が含まれている優れた果物。 老若男女問わず、毎日の食生活にバナナを取り入れて健康的に過ごしましょう。