
2024年は、4月30日から5月2日までの3日間の平日に休暇を取得できれば、4月27日(土)~5月6日(月)まで最大10連休にすることが可能。
ふと、カレンダーを見ると、5月3日は「憲法記念日」とある。連休に埋もれてしまい、気付かずに過ごしてしまう人が多いかもしれない。そもそも憲法って?なんとなく理解した気になっているが、きちんと説明するのは案外難しい。社会人の常識として、ここはしっかり押さえておきたいものです。
今回は、憲法記念日の由来や今さら聞けない「日本国憲法」の概要をできるだけわかりやすく解説します。
憲法記念日ってどんな日?
2024年5月3日(金)は、法律で定めた祝日、憲法記念日だ。1947年に日本国憲法が施行されたのを記念して、1948年に国民の祝日として制定された。
本当は11月3日だった?

実は本来、日本国憲法は、昭和21年(1946)11月3日に公布されたものだ。その施行をいつからにするか?当時の閣議内で審議が行われ、さまざまに議論された結果、5月3日が施行日とされた。
その後、新憲法に基づく新たな国にふさわしい祝日を定めるために「国民の祝日に関する法律」の審議が行われ、5月3日を憲法記念日とする法案が可決。この日の祝日の趣旨は「日本国憲法の施行を記念し、国の成長を期待する」とある。
では、11月3日は?というと、これは「文化の日」となっている。もともと、この日は昭和初期まで存在した明治節という祝日で、明治天皇の誕生日でもある。5月3日という方針に決められた理由の一つに、記念日の重複が好ましくないとされたというものがある。ちなみに文化の日の趣旨は「自由と平和を愛し、文化をすすめる」。