腸は単なる消化器官にあらず!
心身の健康を司るラスボスだった!?
最近いろんなところで「腸は大切」という話を耳にするようになりましたが…。
ひと昔前までは腸って単なる消化器官のひとつに過ぎないと思われていたんですが、ここ10年ほどで飛躍的に研究が進みました。まだまだ謎の多い臓器ではありますが、ただ栄養素を吸収して便を作って出す管ではなく、そこには数百兆個もの腸内細菌が棲みついていて、身体全体の免疫機能や健康に大きな影響を与えているようだとわかってきたんです。腸は小腸と大腸を合わせると全長約7〜9m、総面積はテニスコートほどにもなると言われる臓器で、人体の免疫細胞の70%ほどが集中しています。神経細胞も脳の次に多いし、ホルモンを産生している臓器でもある。「第2の脳」とも呼ばれる、重要かつ複雑な臓器であることが医学的にも解明されてきたんです。
腸が元気になると
身体も心もキレイに健康に!
簡単にいえば「腸をととのえることで、心身ともに元気に美しくなろう」というご提案ですね。それも薬や腸内洗浄といった人工的な方法ではなく、なるべく自然な方法で。具体的には「腸を揉む」「食事」「心のありよう」の3つを同時に整えていくことで、腸を元気にして、身も心もより健やかになれるようにお手伝いしていきます。
腸もみと聞くと、なんだか痛そうですが…。
腸もみという言葉にギョッとされる方もいますが、体調が悪いときに無意識にお腹に手を当てたり、不安なときにお腹をなでてもらうと落ち着くように、腸は“手当て”の原点。実は人間の身体の中で腸だけが揉める臓器なので、毎日やさしく揉んであげれば、血管を介して全臓器が活性化されます。強引に刺激を与えるのではなく、とにかく心地よく腸をリラックスさせるのが腸もみの極意。具体的な方法は後ほどレクチャーしますが、腸はとっても“ビビリ”なので、さすって緊張をゆるめることで、血行をよくしてやる気を出してあげる感覚ですね。
腸って“かまってちゃん”なところがあって、不調があると下痢とか、お腹まわりに脂肪が付くとか、身体にわかりやすい形でアピールしてくるんですよ。逆に、良い食事を与えたり、腸を揉んで愛情を注いであげると、腸も腸内細菌も喜んで良い仕事をする。腸といかに上手にコミュニケーションをとるかで健康も未来も決まってきますので、ぜひ1日1分でも自分の腸と向き合う時間を作っていただきたいですね。