PM2.5の危険性

微小粒子状物質(PM2.5)は、直径2.5マイクロメートル以下という非常に微細な粒子であり、吸入されると鼻や喉を通過して、肺の末端部である肺胞にまで到達します。このため、喘息や気管支炎などの呼吸器系疾患の悪化を招くほか、長いあいだ吸い続けることによって肺がんの発症リスクも高まるとされています。

また、肺胞を通じて血液中に侵入することで、全身に影響を及ぼすこともあり、心筋梗塞や脳卒中といった循環器疾患との関連も指摘されています。こうした健康リスクを考慮し、日本では1年平均値15µg/m³以下、1日平均値35µg/m³以下という環境基準が設定されています。

さらに、1日平均値が70µg/m³を超えると健康影響のリスクが一層高まるとして、注意喚起の目安とされていますが、疾患を抱える方や小児・高齢者においては、それより低い濃度でも有害な影響が生じる可能性があるため、常に慎重な対応が求められます。

PM2.5は呼吸器や循環器に深刻な健康リスクをもたらすため、その特性や発生源を正しく理解し、早めの対策を講じることが重要です。高性能マスクの着用や空気清浄機の活用といった日常的な予防行動によって、PM2.5の影響を最小限に抑えることができます。

特にPM2.5の影響を受けやすい方は、予報を確認しつつ対策を取り入れていくことが大切です。