1日に2.5リットルの水分補給で気分が良くなる事が判明! 水分不足は逆にメンタルが悪化
昔から「水分不足はメンタルを悪化させる!」ってデータは結構ありまして、以下のような現象が報告されてきたんですね。
集中力の減少
疲労感の増加
認知機能の低下
・水を飲めばメンタルは改善する?
そこで、具体的に「どれだけの水を飲めばメンタルは改善するの?」という疑問について調べたのが今回の研究。まずは52名の参加者を2つのグループにわけたんですね。
多いグループ: 普段から水を飲む量が多いグループ。具体的な量は1日2〜4リットル。
少ないグループ: 普段から水を飲む量が少ないグループ。具体的な量は1日1.2リットル以下。
そのうえで、「多いグループは、1日の水分補給を1リットルまでに減らす」「少ないグループは、1日の水分補給を2.5リットルまで増やす」という指示をあたえ、6週間の変化をみたんだそうな。
・その結果をざっくり説明
1. 普段からたくさん水を飲む人が水分補給を減らすと、平常心・幸福感・活力が下がり、全体的にネガティブな感情が増えた。
2. 普段からあまり水を飲まない人が水分補給を増やすと、眠気や疲労感が減り、集中力が上がった。
3. どちらのグループも、1日に2.5リットルの水分補給でもっとも気分が良くなった。
という感じ。普段の水分量によって効果の差はあるものの、全体的には1日2.5リットルがスイートスポットみたい。
・大量の水を飲めばいいの?
もちろん、この研究には限界も多くて、以下のような問題があるので「大量の水を飲んでメンタルを改善しよう!」とは言い切れないところ。
1. 実験期間中はエクササイズが禁じられている(疲労感が減ったのは運動してないからかも)
2. 水だけでしか実験していない(カフェインの効果はよくわからない)
3. 実験環境が参加者の気分に与えた影響を除外できない
とはいえ、水分不足でメンタルが悪化するのは間違いないので、以下のようなことは言えそう。
1. 普段から水を飲む量が少ない人は、さらに水を飲むと気分が良くなるかもよ!
2. 普段から水を飲む量が多い人は、水分を減らすとメンタル悪化しやすいよ!
とりあえず1日2.5リットルの水分を目指して飲むとよろしいのではないでしょうか。