体内に溜まった毒素を排出し、腸内環境を整えたり、代謝を上げたりすることで、健康な体に導こうという「デトックス」。一言でデトックスと言っても、その方法はさまざま。多くの人がイメージしやすいやり方としては、入浴やファスティング(プチ断食)などがあります。
一見、ハードルの高いもののように感じますが、実はデトックスは自宅でも簡単にできる方法がいくつもあります。
■体に「毒素」が溜まるとどうなる?
日常的に摂取する食品などに入っている添加物や脂質が、体内に蓄積されることで溜まってゆく「毒素」。
体にたまる毒素の種類としては、食品に含まれる添加物(保存料、人工甘味 料、着色料、乳化剤、残留農薬など)、水道水に含まれる鉛、発がん物質のトリハロメタン、空気中や雨に含まれる大気汚染物質、車の排気ガス、紫外線、タバコの煙など、口から摂取するものをはじめ、空気中に漂っているものなど、多岐に渡ります。
この、体内に溜まった毒素を放っておくと、さまざまな不調が! 腸内環境が乱れることで便秘になりやすくなったり、代謝が落ちてしまうことでシミや肌荒れなどの肌トラブルが起こりやすくなったり…といった、体の不調の引き金になります。そのほかにも、むくみや冷え性などの原因にもなりかねません。
逆を言えば、普段から「体の毒素を排出することを意識して生活すること」で、防げる体の不調は多いということですね。
■自宅でできる! 簡単デトックスは「プチ断食」「入浴」が鍵
日頃から意識することが大切なデトックス。そのためには、自宅でも簡単にできる方法を理解しておく必要があります。自宅でできるデトックスにはどのようなものがあるのでしょうか?
■1:ファスティング(プチ断食)をする
1: ファスティングを行う3日ほど前から、糖質や脂質の多い食事を控える
2: ファスティング当日は朝から水、リンゴやニンジンでつくった野菜ジュース、酵素ドリンクのみで過ごす
3: 2の方法で3日間程度を過ごす
4: ファスティングを終えたら、具なしの味噌汁や、水分が多めのお粥などで体を食べ物に慣らしていく
■2:入浴する
入浴し体温を上げることで、代謝が促され、冷え性やむくみの改善につながります。また、胃腸を外側から温めることもできるため、毎日の入浴をしっかり行うことで、直接的ではないにしろ、デトックスをサポートしてくれる効果が期待できそうです。
また、入浴によるストレス軽減は科学的にも立証されており、先日も人間に近い猿に入浴によるストレス軽減効果があることが京都大学より発表されました
毒素が肝臓は毒素を体に溜めないよう、解毒しようと代謝を繰り返す臓器です。そこで重要になるのが、デトックスによる肝臓の毒出し、肝臓に負担をかけないことです。
特に肝臓の疲労につながりやすい飲酒や脂質の多い食事をできるだけ控えるなど、普段の生活習慣を意識することで、肝臓に負担をかけないことが大切です。
今回紹介したファスティングやお白湯などは、体の毒素を排出するとともに、肝臓を休ませる効果も。肝臓は疲労が溜まっても、なかなか症状を表さない沈黙の臓器と言われています。
たとえ自分自身で症状を自覚していなくても、デトックスにより定期的に肝臓を休ませることで本来の機能を活性化し、より健康な体へと導くことができます。