長芋で腸活

新型コロナウイルスによる外出自粛期間に、便秘気味になったという人が少なくないようです。ストレスや食生活の乱れなどの影響で、腸内で善玉菌が弱くなって悪玉菌が優位になっているサインかもしれません。腸内の状態が悪いまま放っておくと、肌荒れや慢性的な疲労感、イライラ、さらにはガンにまでつながる恐れも・・・。今は「便秘ではない」という人も、要注意!腸内の善玉菌は40代を境に減少する傾向にあるので、油断は禁物です。そこで今回は、腸内環境を改善して、美しく健康になるための最新情報をお届けしました。

便秘解消の救世主!“第3の食物繊維” レジスタントスターチ

必要な食物繊維を十分とれていない、私たち。その不足分を補うものとして大注目の“新成分”が、「レジスタントスターチ」。「レジスタント=消化されにくい」「スターチ=でんぷん」のことで、普通のでんぷんが小腸で消化吸収されるのに対して、レジスタントスターチは消化されにくく、そのまま大腸に届いて食物繊維と同じような働きをしてくれます。炭水化物に含まれていて、100グラムあたり、「ごはん」には0.1グラム、「さつまいも」には1.1グラム。ところが、「長いも」には5.8グラム含まれていて、圧倒的に多いんです!長いものレジスタントスターチは、“生”で食べるのがポイント。加熱すると減少してしまいます。また、すりおろしても減るので、“角切り”で食べるのもおすすめです。

レジスタントスターチの特徴

特徴(1)「一人二役」

レジスタントスターチは、水溶性食物繊維の「便をやわらかくする」役割と、不溶性食物繊維の「便のかさを増す」役割の、両方を兼ねる優れものです。

特徴(2)「ダイエット効果」

レジスタントスターチは、水溶性食物繊維よりも、大腸の出口付近まで分解されずに届くので、多くの善玉菌に広くエサが行き渡ります。その結果、善玉菌が「脂肪の蓄積を抑える物質」を放出するので、ダイエット効果が期待できます。

特徴(3)「冷やすと増える」

レジスタントスターチは、加熱したあとに「冷やす」と、量が増えることが分かっています。「じゃがいも」は0.4グラムから1.1グラムに、「さつまいも」は0.5グラムから1.8グラムに、「冷やす」ことで増えます。最も増えやすいのは、4度。冷蔵庫で12時間以上冷やすのがおすすめです。