
緑茶に含まれる主な成分と、それぞれの健康効果
カテキン
「カテキン」は緑茶の渋み成分であり、ポリフェノールの一種です。一口にカテキンといっても、形の違いで4種類存在します。エピカテキン(EC)、エピガロカテキン(EGC)、エピカテキンガレート(ECG)、エピガロカテキンガレート(EGCG)です。
カテキンには抗酸化作用があるとされ、活性酸素が脂質と結びついて過酸化脂質になるのを防いでくれると考えられています。過酸化脂質は老化やがん、免疫力低下などの原因です。実際にカテキンの摂取が糖尿病の改善や認知症の予防、脳梗塞リスクの低下などを防ぐ効果があるのではないかという、研究結果が出ています。
ほかにも抗菌や抗ウイルス成分があるとされ、風邪予防のひとつとして緑茶でうがいをするといわれています。
カフェイン
「カフェイン」は緑茶の苦み成分です。覚醒作用と利尿作用があるといわれています。摂り過ぎると不眠や頭痛といった症状が現れるため、飲み過ぎには注意が必要です。
ちなみに1日に摂取できるカフェインの量は成人で400~450mgとされています。緑茶のカフェインは100mlあたり20mgで、コーヒーの1/3程度です。普通に飲む分には問題ないでしょう。ただし、玉露は緑茶の8倍カフェインが含まれています。(※)同じ緑茶でも違いがあるので、注意が必要です。
テアニン
「テアニン」は緑茶のうまみ成分であるアミノ酸の一種で、お茶の甘みを構成する要素の一つです。茶葉の日光に当たる時間が少ないほど豊富に含まれるため、新茶や玉露は甘みを強く感じられます。ほかにも、テアニンにはリラックスができるといわれており、カフェインの覚醒作用を穏やかにするといわれています。
ビタミンC
緑茶のビタミンといえば「ビタミンC」です。緑茶(煎茶の浸出液)に含まれるビタミンCは6mgです。紅茶やウーロン茶の浸出液には0㎎と、全く含まれていません。