白湯には体に嬉しい効果がいっぱい!その魅力とは

◆そもそも白湯とは

白湯とは何も混ぜない水を沸騰させた、無色透明のお湯を指します。一度沸騰させた後、適温まで冷ました白湯は「湯冷まし」とも呼ばれ、習慣的に飲むことでデトックス効果やダイエット効果が期待できるとされているのです。白湯は「アーユルヴェーダ」というインドの伝統医学でも取り入れられています。人間の体は火、風、水という自然界の要素で成り立っているというのが、アーユルヴェーダの基本となる考え方です。

白湯は水を火にかけて作ります。さらに、沸騰した湯の中に気泡が生まれることで風の要素が加わり、3つの要素が全て揃うのです。そのため、白湯を飲むことで体のバランスが整い、健康へ導いてくれると考えられています。アーユルヴェーダでは健康を維持する目的だけではなく、薬を飲む際や、体が弱っている人や新生児へ水分補給を行う際にも使われています。

◆白湯に期待できる効果

白湯を飲むことによって得られるメリットはさまざまですが、白湯を飲むことで胃腸が温められると、内臓の働きが活発になり、基礎代謝を向上させる効果が見込めます。基礎代謝とは内臓や筋肉を動かすために消費されるカロリーです。基礎代謝が多くなることで、激しい運動をしなくても余分な脂肪やカロリーが燃焼され、ダイエットにつながります。運動が苦手な人やリバウンドをしやすい人でも、痩せやすい体質を作れるでしょう。冷え性に悩んでいる人や、エアコンに当たる時間が長く体が冷えやすい人にもぴったりです。

さらに、シミや吹き出物などの肌トラブルは、腸内環境が乱れ、代謝が落ちているときに起こりやすくなります。白湯を飲むことで代謝が上がり、体内に溜まった老廃物や毒素が排出しやすくなるのです。便秘で悩んでいる人や、お通じが不規則な人はもちろん、むくみや肌のトラブルの改善も期待できるでしょう。

◆白湯の飲み方

白湯はヤカンや電子レンジなど、水を沸騰させる道具と水があれば簡単に作れます。沸かす水はミネラルウォーターや井戸水はもちろん、普通の水道水でも構いません。ヤカンで沸かす場合は水をヤカンに入れて強火にかけます。沸騰したら弱火に切り替えてからふたを外し、そのまま10~20分ほど沸かし続けましょう。湯呑みやマグカップにお湯を注ぎ、50度前後まで冷ましたら完成です。カップに触れたときに「少し熱いな」と思う程度が適温です。

電子レンジで作る場合は、コップ1杯分の水を500Wで2分ほど温めます。レンジから出した後は、50度前後まで冷ましてから飲みましょう。自宅にウォーターサーバーがある場合は、熱いお湯がいつでも出せるので、さらに簡単に白湯が作れます。白湯の温度は高すぎても低すぎても体に負担をかけてしまう可能性があるので注意が必要です。飲むタイミングは自由ですが、飲みすぎは体に良くありません。1日あたり800~1000ml、1回に飲む量は150~200mlを目安にしましょう。

また、白湯を大量に飲んだり、一気飲みをしたりすると、胃液が薄くなり食べ物の消化を妨げてしまいます。白湯を飲むときは、10分ほどかけてゆっくりと飲みましょう。冷めてしまいそうな場合は、真空断熱のタンブラーやマグカップを使うと、長時間保温ができます。オフィスで飲むときや、外出時に持ち歩く際も便利です。

◆飲み続けることが大切

白湯は薬ではないので、飲み始めてからすぐに変化が現れるわけではありません。効果が感じられるまでの期間には個人差があります。少なくとも1カ月程度は、様子を見ながら飲み続けましょう。飽きてしまいそうなときは、ハチミツやレモン、すりおろした生姜などを入れて味に変化をつけるのも、無理なく続ける方法の一つです。忙しくてお湯を沸かす時間もとれないという場合は、ウォーターサーバーを活用すればいつでも手軽に白湯を作れます。白湯を生活に取り入れて、健康な体を目指しましょう。