コーヒーと冷え性

日本人女性の70%が冷え性に悩んでおり、日本人男性の40%以上が自分は冷え性なのではないかと思っているそうです。僕自身も冷え性であり、暑い夏場に職場でエアコンがガンガン効いた部屋にいると、体が凍えてきます。

冷え性には温かい飲み物を飲めば一時的に回復しそうであり、そのためにコーヒーを飲んでいる人もいるのではないでしょうか。しかし、実はコーヒーは冷え性の人にとって飲みすぎると逆に症状を悪化させる可能性が指摘されています。

冷え性とは何か?

冷え性については良く聞くからなんとなく知っているけど、具体的にはどんな症状なのか曖昧な人も多いかと思います。冷え性とはひとことで言うと、手足や腰がいつも冷たく感じる症状や体質のことを指します。

冷え性は女性に多いと言われており、冷え性から水分代謝や血流が滞って、むくみ・頭痛・肩こりなどの副次的な症状が発生することもあります。夜中に手足が冷えて寝つきが悪くなる人は冷え性なのかもしれません。

冷え性になる原因は基礎代謝の低下です。年を取ることや運動不足により筋肉量が減って基礎代謝が下がると体温も下がり、血液不良から冷えやすい体質になると言われています。

過剰なコーヒーは冷え性を悪化させる

ホットコーヒーを飲むと温まって冷え性は治りそうな感じもしますが、実際は逆で過剰に飲むと体を冷やす作用があります。少量のコーヒーであれば血行を促進させて体を温めることができるのですが、コーヒーを飲みすぎると逆効果になります。

これはコーヒーに含まれているカフェインに体を冷ます作用があるからであり、冷え性の人はコーヒーの飲みすぎに注意をする必要があります。また、アイスコーヒーの場合には少量であっても体を冷やしてしまうので気をつけましょう。

また、砂糖をコーヒーに大量に入れると冷え性を悪化させるとも言われています。砂糖をたっぷりとコーヒーに入れる血糖値を急激に上昇させることになり、体は上がりすぎた血糖値を低下させるためにインスリンを放出します。

インスリンが放出されて血糖値が低下することで体温も合わせて低下します。そのために砂糖をコーヒーにいっぱい入れると冷え性を更に悪化させると言われており、甘党で砂糖をコーヒーに良く入れる人はハチミツなど他のもので代用をした方が無難です。

コーヒーを飲むと冷え性が悪化する原因

カフェインが自律神経のバランスを崩すため

コーヒーに含まれているカフェインが体温を低下させてその結果、冷え性が悪化するのですがカフェインを摂取することが体温の低下につながる理由はいくつかあります。1つ目の理由は、カフェインが自律神経のバランスを崩すためです。

カフェインは交感神経を刺激して、自律神経のバランスを崩すと言われています。自律神経のバランスが崩れると血行の流れが悪くなり、それが冷え性の悪化へとつながります。

カフェインには利尿作用があるため

カフェインに利尿作用があることが良く知られていますが、利尿作用で水分を体外に排出すると体の熱も奪われます。そのためにコーヒーの利尿作用でトイレに行く回数が増えると体温が低下します。また、排出時に水分が放出されることによって血管が収縮するので、それが冷え性につながることもあります。

冷え性の人におすすめな代用コーヒー

冷え性の方にとってコーヒーは相性が悪いのですが、それはコーヒーにカフェインが含まれているからです。自分は冷え性だけどコーヒーを飲みたいという人も多いかと思いますが、その場合にはノンカフェインコーヒーやカフェインの入っていない代用コーヒーがおすすめです。

ノンカフェインコーヒー

たんぽぽコーヒー

玄米コーヒー

このようにコーヒーには冷え性を悪化させる効果があり、コーヒー好きである冷え性持ちの方はノンカフェインのコーヒーを飲んだり、飲む量を減らすなどして気をつけた方が良いでしょう。