「気圧=大気の圧力」 私たちにいつも約15トンの重さがのしかかっている!?

自律神経が乱れて、耳の中にある「内耳センサー」が興奮しやすくなることもわかっています。気圧を感知するセンサーです。感度は人それぞれ違うんですが、感度が高い人ほど気圧の変化に敏感で、症状が出やすくなります。このセンサーが興奮した状態になると、人によって交感神経を活発化させて心拍数や血圧を上げて慢性痛などを増幅させたり、反対に副交感神経を活発化させて眠気やだるさを誘発させたりすることがわかっています。
敏感過ぎるというのは、ある意味センサーが異常に働いているということになります。その理由として考えられるのは、耳の血行不良であったり、神経伝達がうまく作用していなかったりするということです。その状態に陥っている人の例として「スマホ首」とも呼ばれるストレートネックの人が挙げられます。背中が丸く、首と肩が前に突き出している姿勢によって首こり・肩こりが悪化し、内耳の血行が滞ってしまうんです。
ポイントは、内耳・自律神経・脳の3つにアプローチすることです。まず内耳に関しては、症状が出る前に血行を良くすることが大事です。「くるくる耳マッサージ」や「耳温熱」などを試してみて、自分に合ったものを取り入れるのがよいでしょう
